増田聡氏(Webマーケティングコンサルタント)のこと

増田聡。
Webマーケティングコンサルタント。

2010年10月から今年の春まで、
私のブランディング戦略に関わってくれた人だ。

インターネットを独学で勉強し、
独特なマーケティングスキルを持っていた増田氏は、SEOのプロであり、WordPressの有用性をいち早く知っていた人であり、ソーシャルメディアの本質を深く理解していた人であり、YouTubeのスキルは、それだけで一時食べていたことがあるほどだった。

このブログ「熊坂仁美.com」を作ったのも増田氏。

2010年当時、アメブロでTwitterの情報ブログをやっていた私に、
個人ブランドを本気で作るのならアメブロをやめろといった。
そしてWordPressで自分の名前のドメインのブログを作ることを薦めた。

そんなの恥ずかしくてできない、と最初は抵抗したが、
結果的にこのブログが私のキャリアを大きく変えることとなる。

YouTubeを使ってチュートリアルを作ることを教えてくれたのも彼だ。
チュートリアル動画を出すたびに、Facebookのファンが増えていった。

不用意な発言でよくFacebookで炎上を起こす私に、
どういう言い方が人を傷つけるのか、傷つけないのかを教えてくれた。
人間の心を深く理解している人だった。

クライアントとの連絡は100%スカイプ。
携帯電話すら持たない。
相模原の自宅からほとんど出ることもなく、
それなのに世界を見渡せる人だった。
そんな彼を、私は「相模原の仙人」と呼んだ。

過去形で書いているのは、
彼はもう、この世の人ではないからだ。

天才にありがちな不摂生が災いして、
11月19日、45才の若さで他界した。

コンサルタントとしての増田氏にとって、熊坂仁美はいい事例だったと思う。

あるとき「熊ちゃんを事例としてサイトに使っていいかな」と聞かれ、
もちろん、と快諾したけれど、
紺屋の白袴で、自分のサイトはいつも後回し。
結局、「増田聡.com」を作ることなく、
私をはじめ、たくさんの成功事例をまとめることもなく逝ってしまった。

だから、「増田聡」の検索で、せめてこの記事が上位に出て、
彼が何をやった人なのか知って欲しくてこれを書いている。
こんなことなら、もっとSEOのことを聞いておけばよかった。

2011年の元旦に彼が書いたFacebookのノートがある。

これを読むと、増田聡がまれに見る慧眼の持ち主だったことがわかる。
2年前に彼が予測したことが、今やっと現実になってきているのだ。

リアル社会とネット社会の融合の年明け
作成: 増田 聡 日時: 2011年1月1日 8:01 ·

明けましておめでとうございます。
今年はfacebookの爆発が予測されますがそれに伴い急速にリアル社会とネット社会の融合が進む年だと思います。
先の見えない破錠経済、国民精神の弱体化、国力の低下、信頼できない政治やマスコミこのような環境で昭和時代に失われたリアル社会コミュ二ティーの再構築がweb上で求められていると感じます。

ソーシャルメディア活用はもちろんITリテラシーを高めて
より深いコミュニケーションを取れることも重要になってくると思います。

クラウド活用や共有(シェア)・共同作業が上手に利用出来る人は
自然に信頼も得られてビジネスにもつながっていくと思います。

時代の変化を先取りする『スピード』そして同時に
ポリシーや個性を貫いた職人的『クオリティー』が求められてくると思います。

今後もソーシャルメディアに代表される様な新しいメディアはどんどん増え続けるでしょう
これは新旧メディア交代ではなく、常に新しいメディアが常に複雑に積み重なるように
増殖し続けるという事だと思います。

情報キャッチのアンテナと共に情報をより分けるフィルターを強化して
「見つける・拾う・捨てる・守る」の判断を即時にできるように
先回りして勉強して準備して置きたいですね。

「インプットしたら即アウトプット 進化を止めたら負け」
今年も貪欲にスキルアップを心がけたいと思います。

本年もよろしくお願いいたします。

by TATEZO-

 

2年前、まだ「ソーシャルメディア」という言葉すら一般的ではなかった頃に、
オンラインとオフラインの融合、コミュニティの構築、シェアの世界、クラウドによるコラボレーション、コミュニケーションが重要になること、スピードを上げながらもクオリティが大事であること、そしてキュレーションと思われることにも言及しているのは驚異的だ。

彼は教育者でもあった。
スカイプを使って、インターネットのイの字もわからない人にも、何時間もかけて根気よく丁寧に教える人だった。
だから、私も含め、彼から教わった人は幸運だったと言える。

ソーシャルメディア活用はもちろんITリテラシーを高めて
より深いコミュニケーションを取れることも重要になってくると思います。

「ソーシャルメディア活用」
「ITリテラシーを高める」
「深いコミュニケーション」

増田氏が重要と感じていたことは、
気づけば、私が今取り組んでいる教育事業とそのままかぶっていた。

私は、彼の遺志を引き継ぎ、
これからどんな人にも必要とされるソーシャルリテラシー、ITリテラシーを広めていくと決めた。

教育者としてのマインドは、彼の足下にも及ばないが、
私があっちの世界に行くそのときまで、
研鑽を続けたい。

生き急いだ天才、増田聡。

そんな変わった男がいたことを、
あなたの心のどこかに留めていてほしい。