お金リセットの絶大な効果〜野呂エイシロウ著『なぜかお金が貯まる手帳術』書評

野呂エイシロウさんの新著『毎日○×チェックするだけ! なぜかお金が貯まる手帳術』はすごい本だ。

野呂さんとは個人的に仲良くさせていただいているが、友達のよしみで書評を書いているのではない。
これはたくさんの人に知らせたいという義務感に近いものを感じたので、新年一回目のポストはこれと決めた。

ユニークで大胆な野呂さんらしい「お金管理メソッド」。私は暮れから始めたばかりだが、すでに大きな効果が出ている。

そのユニークなメソッドとはこうだ。

  1. 毎朝仕事前に銀行のATMに行き、お札も硬貨も、財布の中身をすべて入金して「カラ」にする。
  2. 自分で決めた予算(野呂さんの場合は39,000円)を引き出して財布に入れる。
  3. 引き出すのは一日一回のみ。だから予算は多めに設定するほうがよい。
  4. 一日を過ごし、出費があったものはすべてレシートをもらう。
  5. 一日の最後にA4の紙にそれを貼り付け、生き金だったか死に金だったかを検証し○×をつける。

たったこれだけ。

これの何がいいかというと、私の場合以下の3つのメリットを感じている。

1.金銭感覚が進化する
無駄遣いというのは、たいていの場合無意識に行ってしまうものだ。
あとになって後悔するからこそ無駄遣いなのだ。
しかしこのやり方を続けていると、「生き金」(○)か「死に金」(×)を毎日判断するので、「お金の判断力」がイヤでもついてしまい、「死に金は絶対に使いたくない」という高い意識になり無駄使いが自然に抑止される。たとえ10万円でも生き金だったら喜んで使うし、死に金は1,000円でも払いたくない!という傾向が徹底してくるのだ。

これがもし、単に出費を抑える貯蓄法だと、ダイエットと同じで長続きしないだろう。でも野呂式は金銭感覚ごと変えてしまうやり方なのである。

2.気分爽快になる
毎日財布の中をすべて出してカラにする気持ちよさ。これまで、お札はなくなっても、小銭は常にじゃらじゃらとあった私の財布。財布をカラにするのは海外で使うときと、財布を新しくするときぐらいしかなかった。

財布をカラにする、つまりお金を毎朝リセットするのは、胃の中をカラっぽにするのと同じかもしれない。何とも言えない爽快感に包まれる。朝、お札だけの薄い財布は、これまでの自分の財布ではない、何か別なもののような神々しさすら感じてしまう。

3.銀行さんに「ひと働き」してもらえる
毎日残金を入金して記帳するので、通帳が家計簿になる。家計簿を別に持って自分で計算せずとも、通帳を見れば日常のお金の流れが一目瞭然になる。つまり銀行さんに「ひと働き」してもらうことになる。通帳の記帳項目は当然多くなるが、よく考えると、通帳はタダだ。新しい通帳になったからといって課金されることはないので、何冊になろうがいいのだ。

生きている限りお金とのつきあいは避けて通れない。
どうお金とつきあうか、どうお金と向き合うか、どうお金を使うかは、その人の人生観そのものだ。

決して上手とは言えなかった私のこれまでの「お金とのおつきあい」だが、
この本が違いをもたらしてくれるのは間違いない。

こんな合理的かつ革新的、なおかつ簡単な方法を考えてくれた野呂さんに感謝。

さて、今はちょうどどこもセールの時期。
セールというだけで出かけていき、あるいは前を通りがかって寄ってしまい、つい不要なものまで買ってしまっていた、かつての私のような人は、この本をまず読んでみてください。