10年ひと区切り、夜明け前が一番暗い、という話。

40才を過ぎ、主婦を卒業してアルバイトの職を得たのが2003年だったから、
今年で仕事を始めて丸10年がたったことになる。

大学の新卒からの仕事年数を当てはめると、いま32才ぐらい。
まだまだフレッシュな世代だけど、
私の場合はなにぶん肉体年齢がアレなので、フレッシュなのは気持ちだけだ。

主婦時代の20年間、「仕事したい」という飢餓感に近いものを持っていて、
その気持ちを埋めるかのように、
この10年、無我夢中で仕事ばっかりやってきた。

ワークライフバランスどころか、
ワークワークワークそしてワーク、
ライフ・イズ・ワークオンリー、以上。
みたいな生活で、
家族にはずいぶん迷惑をかけ、
近づいてきた数少ない男性は、私のワーカホリックぶりにあきれて去って行き、
そのくせ仕事量のわりにぜんぜん結果も作れず、
自分のヘタレぶりに落ち込むことも数え切れないほどあり、
いまだに仕事人として未熟なことだらけだったりするのだが、

今年に入ってから、
つまり10年目を迎えたとたんに、
何か空気が大きく変わったのを感じている。

日経新聞さん、朝日新聞さんなどといった恐れ多いメディアから
「SNSの専門家として」「第一人者として」というような切り口で取材が入るようになったり、
私よりはるかに優秀な人たちが集まってきて一緒に仕事してくれるようになったり、
何より自分の気持ちにゆとりができて、
平日の夕食に、お総菜ではなく普通に料理を作っているいう、
これまではあり得ない生活をしているのだ。

なるほど「10年ひと区切り」とはこういうことか。

いまの時代の流れの速さはドッグイヤーからラットイヤーにまで来て、
私自身まさにそんな世界のただ中にいる身だ。

でも実はそういった世の中の流れとは関係なく、
人間にとってやっぱり10年は10年なんだなと。
世の中がいくら進化しても、
人間の身体はほとんど進化しないのと同じ原理なのかもしれない。

無計画で、自分のキャリア形成とか、正直まともに考えたこともなく、
(ほんとは考えるに越したことがないけど)
ただがむしゃらに突き進んできた猪突猛進型。
そんな私でも10年たてばなんとかなった。

だから、これは体験からの仮説でしかないのだけれど、

「10年頑張れば、ひと区切りがついて次のステップに行ける」

そう言ってしまっていいと思う。

そして面白いことに、
この10年で一番きつかった時を言え、と言われたら、
3年目でも5年目でも7年目でもなく、
昨年の秋。つまりつい最近のことなのだ。

新しい事業のスタートや大きなイベントが重なり、
終電を逃してタクシー帰宅がほぼ毎日。
このままだと私、身体をこわして死ぬかもしれない、と恐怖を感じたほどだった。

今思えば、あれは「夜明け前が一番暗い」という現象だったのだろう。

もし今、
長年やってきたのに、これまでで一番きつい、結果出ないし先見えないし、もう無理、
と音を上げそうになっている人がいたとしたら、

それは夜明けの兆候かもしれない。


(昨年5月、AirBnBで借りたアパートから見下ろすニューヨーク、ウエストリバーの夜明け。半年後を暗示していた景色なのかも)

それと、「石の上にも3年」ということわざ。あれも本当だ。

その話は次回に。

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