ハフィントン流メディア時代の無償ブロガーの強い味方「Googleオーサーシップ」とは

「ハフィントン・ポスト」の日本版がいよいよ5月から始まる。

ハフィントン・ポストは、全世界月間7500 万人の利用者がある最大ニュースサイトで
「記者のみが記事を書く」という従来のニュースメディアの常識を打ち破った「アグリゲーションメディア」の草分け。
記者に加えてその道の有識者やセレブリティなどの貢献ブロガーによる記事が中心となる。
現在、NYの同社を訪問中のサイバー・コミュニケーションズ長澤秀行氏のツイートによると、社員1000名に対し、契約ブロガーは30000名、という数字を見ても、無償で寄稿するブロガーに頼っているメディアであることが明らかだ。

こういったアグリゲーションメディア(ミドルメディア)の波は世界的なもので、今後日本でも主流になっていくのは間違いないだろう。

この流れと同時に起きるのは、プロの「ライター」「ジャーナリスト」「コラムニスト」、つまり「原稿料で食べている」人の生存危機である。ハフィントンのように、コンテンツ費を極力抑えることが利益を生むビジネス構造においては、超有名ライターでもない限り、「1本いくら」の原稿料を支払うケースはどんどん減っていく。
すでに価格破壊、というか「プロとアマの境界線の喪失」が始まっていると聞いている。

では原稿料が生命線の著述業者ば、どうやってこれからこの時代を生き延びていけばよいのか。
不安になっている方も多いのではないだろうか。
私も前職はインタビューライター。それ一本で食べていたので、その不安はよくわかる。

そんな悩めるライターやフリージャーナリストの方に明るいニュースがある。
新しくなったGoogle+(グーグルプラス)の「プロフィール」だ。

最近、Googleで検索すると、検索結果に。その記事を書いた人の顔と名前が出るのに気づかれた人も多いだろう。

たとえば、これはGoogleで「プレゼン 緊張しない方法」というキーワードで検索した結果。

nanapiとNAVERという、強いサイトに私のブログ記事が挟まれているのだが、
顔と名前があるのため、ぱっと私の記事に目に入ったのではないだろうか。
思わずクリックする人も多いので、アクセスアップにつながる。

これが「オーサーシップ」と呼ばれる、Googleが今強化している新しい考え方だ。

オーサーとは、著者という意味で、そのコンテンツを書いた人のことを指す。
著者と言っても、別に本を書いていなくてもよいし、プロのライターでなくてももちろんよい。
「オリジナルコンテンツ保有者」はすべてオーサー(著者)と呼ぶ。

ここに表示される写真と名前は、著者の「Google+」のプロフィールと紐付いてる。だから、その人が自分のブログ以外、たとえばどこかのニュースサイトや他ブログに寄稿したとしても、登録さえしておけば「著者」として表示されるのだ。

寄稿記事が良い記事で、何かのキーワードの検索結果に出ている場合は、その寄稿先だけでなく、自分のGoogle+や自分のサイトにアクセスを呼ぶことが可能なのである。

図々しいたとえで恐縮だが、私がハフィントンポストのブロガーに選ばれ、「Google+のプロフィール」というテーマで記事を書いたとする。

そしてその記事が人気となり、ソーシャルでシェアやいいねをたくさんされて、「Google+ プロフィール」というキーワードの上位に来るようになったとする。

これまでなら、それはハフィントンポストの記事として検索結果に表示され、
誰が書いたかそのサイトまでいかないとわからなかった。

しかしオーサーシップのおかげで、「検索結果のページ上」に直接著者の名前と顔が出るのである。

これによって、Twitterのフォロワーの方など、著者のことを知っている人は、たとえ4番目ぐらいであっても、「あ、この人知っている」と親しみを持ってクリックする確率が高くなる。

その結果、ハフィントンポストのアクセスにもつながり、本人のGoogle+やブログへのアクセスにもつながっていくのである。
(ただし、いい記事を書くのが前提なので、ハードルは高いが、プロの腕の見せ所だと思う)

このように有用性の高い記事を書く著者を優遇するGoogleの意図は「スパム防止」にある。

コピーサイトやコピーコンテンツ、大量生産の意味のない文書などのノイズに頭を悩まされ続けていたGoogleは、
検索者の助けになるいいコンテンツを探しだし、優遇することで、
そういったスパム的サイトが検索上位に来ることを防ぎたいのだ。

有用なコンテンツが世の中に増えれば、検索者の利益になり、コンテンツ著者の利益にもなる。
そういった考え方がベースにある。

ここでのポイントは、「コンテンツ著者」と「寄稿先」が紐づくので、
寄稿先のサイトが強ければ強いほど、著者の「ランク」が上がり、
さらに検索結果に出やすくなるということだ。

だから、有名ニュースサイトなどのオーソリティのあるサイトには、無償であっても寄稿することで、
原稿料はもらわなくても著者のメリットは大ありなのである。

もちろんそれだけでは食べていけないので、
自分のブログに本業の情報を詳しく載せたり、
あるいは何か販売するものを持っている必要がある。

え?Google+?使えないSNSでしょう?と思う方も多いかもしれない。
でもいまGoogle+の動きは要注目である。

先日、Googleリーダーが廃止になるというアナウンスがあったが、
その代替えになるのは「Google+」そのものだというラリー・ペイジのインタビュー記事が日経に載っていた。
「ニュースリーダーとしてもGoogle+を使ってください」ということだ。

そしてそれはほんの一環で、
Googleは今、かなり早い動きで、すべてのサービスをGoogle+に統合しようとしている。

Google+はわかりにくいのが難点で、「放置している」という人も多いが、
まずはGoogle+に登録し、自分の「プロフィールページ」を埋め(ここが大切)、
自分のブログも含めて「寄稿先」の登録することから始めてみてはいかがだろうか。

私のGoogle+のプロフィールページがご参考になれば幸いだ。