Facebook「猪瀬直樹の部屋」のファンを増やす3つのアイデア

政治家のソーシャルメディア活用が盛んになっています。

たぶんにオバマ氏を意識していると思われる安倍総理が、以前から非常に上手にFacebookを活用し、今やパワフルな自前メディアとして機能しているのはよく知られているところです。

しかし東京都の首長である猪瀬直樹氏の活用は残念ながら「今ひとつ」と言わざるを得ません。

公式Facebookページ「東京都知事 猪瀬直樹の部屋」のファンが今日(5月4日)現在724人。東京都のホームページ内「知事の部屋」のFacebook版として発足したものだそうですが、スタートしたばかりとはいえ、東京都知事の公式FBページとしてはいかにも寂しいところです。

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政治家や芸能人などの公人がFacebookを使う場合、2種類の運用方法があります。

一つは、個人アカウントと別個にFacebookページを開設して運用するやり方。著名人は個人アカウントに友達申請が多数来るため収拾がつかなくなるだけでなく、プライバシーをさらすリスクもあるため、このやり方をするのが一般的です。

もう一つは、一般ユーザーと同様に個人アカウントのみを運用するやり方。2011年に個人アカウントのフォロワー制度(購読制度)ができてからは友達申請問題もなくなり、運用が簡単なこのやり方をするケースが増えています。

ちなみに安倍総理のFacebookは後者。総裁選のあたりからフォロワーが一気に伸び、現在32万人と日本人の堂々トップの人気ぶりです。

猪瀬直樹氏の場合も、5700人フォロワーがいる個人アカウントに絞って育てていった方がよいのではと思うのですが、4月から公式ページの運用を開始しました。その理由を知事自身が語っています。

「ホームページに知事の部屋というコーナーありますけれども、これをフェイスブックで改めてやることにしました。フェイスブック版知事の部屋、これを新たに開設します。
 僕は、知事になったその日にツイッター、全局にアカウントを持つように指示いたしましたが、これは140字以内で説明するということで、職員の言葉の力が鍛えられる、もちろん情報はホームページで待ってるのではなくて、出前でやるということでね、どんどんどんどん発信するようにということでやりましたが、今度は、知事の部屋でも、今度はフェイスブックで出前の情報をどんどん出していく。
 このフェイスブックの場合は、知事の部屋は動画情報も入れることができますから、どんどんその内容を充実させていきたいと、こういうふうに思っております。」(知事談)

難しいダブル運用に挑戦したのは良いと思うのですが、これが一向に盛り上がっていません。動画も上がっていますが、いいねが1とか3とか、ちょっとあまりに寂しい状況。

逆境にある今だからこそ、知事にはこの強力ツールを存分に使いこなしてほしい。国際的に見ても、首都東京の知事の公式ページがファン1000人以下という状況は一刻も早く抜け出してほしい。ということで、余計なお世話ではありながら、猪瀬知事のFacebookのファンを増やすアイデアを3つほど考えてみました。

1,ページの目的をはっきりさせる。

カバー写真のテニス風景。国技選手とのゲームの様子とのことですが、一般人には「なんでテニス?」と意味不明。プレスルーム的な目的と写真が合致せず、フォローしようという気になりません。

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また、公式ページなら当然入れるべき「基本情報」も猪瀬氏の略歴だけでページの目的が書いていません。公式なのですから、まずはページの「立て付け」をしっかりとしてもらいたいと思います。

ちなみに安倍総理のカバー写真は、総裁選前から地元で有権者に深々と挨拶をしている写真を一貫して使っています。これが安倍総理のイメージアップに大きな貢献をしてきたのは間違いないでしょう。

安倍晋三氏Facebook
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2.Twitterやほかのメディアでもっと宣伝する。

猪瀬氏のTwitterのフォロワーは30万人もいます。ここにFBページへの誘導リンクをツイートするのがファンを増やす一番手っ取り早い方法です。実際、時々紹介をしているのですが、「〜の写真をFacebookに投稿しました」だけで、肝心のURLがついていなかったりしています。

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リンクがなかったらフォロワーはページに行きようがありません。また、逆に一つのツイートにホームページへのリンクとFacebookへのリンクの二つリンクが貼っていることもあります。導線をもっと考慮した親切なツイートにして、30万人のパワーを活かしてほしいところです。

3.投稿をもっと潤いのあるものに。

投稿は都職員の方がされているとのこと。正直、やはりお役所的な投稿が目立ちます。記者とのやりとりの、とんでもなく長い全文書き起こしがコピペで貼られていたり、動画のタイトルが「ぶら下がり取材」とか、関係者にとっては当たり前の言葉かもしれないけど一般人には??で、もうちょっといい表現方法はないの?と突っ込みたくなります。

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せっかくFacebookを使うのですから、投稿は都民への報告の目的だけでなく、親しみを感じさせてファンを増やすことを意識していただきたいと思います。

ちなみにホワイトハウスの投稿はこんな感じです。

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これから政治家にとってソーシャルメディアは必須のものになるでしょう。しかし、ソーシャルはただ開設すればいい、投稿すればいいというものではありません。ちょっとした物言いや、写真一つで受け手の印象が全く違ってくる諸刃の剣です。

猪瀬氏の強みは何と言っても作家としての長いキャリアを持っていること。今こそ、その「言葉の力」を発揮して、都民を味方にしていってほしいと思います。