福島移住、HAPPY、そして誕生日に思うこと。

今年も誕生日がやってきた。

誕生日というのは私にとってひとつのバロメーターで、
その日どこで誰とどんなふうに過ごしているかが、
人生がうまくいっているかどうかの指標のひとつになっていた。

そういう意味で去年の誕生日は最悪だった。

体調不良と失意の中、自分の身の処し方すらわからなくなり、
TEDx KyotoでスピーチのコーチをしてくれたPatrickに人生相談を受けていた。

優しい彼はリッツカールトンでシャンパンをご馳走してくれたけれど、
私自身の気持ちが最悪だったため、
決して祝い酒とは言えず、
高級シャンパンを全く味わえなかった。

福島に引っ越しを決断したのはその1週間後だった。
東京をたたんで会社ごと故郷福島に移住する。

それは、これまでの人生のリセットとも言える大きな決断で、
これまでこだわり培ってきた多くのものを捨てる必要があった。

昨年引っ越し前に書いたブログを今読み返してみる。

私が福島に引っ越す理由

仕事一辺倒だった生き方を少し変えて、
今まで世話をしてもらった母を今度は私が世話をしながら、
近所の温泉に行ったり、景色を見に行ったり、
田舎暮らしを楽しみたいと思います。

そしてクリエイターとして、
もちろんマーケターとして、
動画という大きなテーマに取り組んでいきたいと思っています。

落ち着いたら、地元の復興プロジェクトにも参加し、
動画やソーシャルメディアを通じて何か貢献できたらと思っています。

あれから1年。

東京に仕事のベースを置きながらも、
少しずつ地元のネットワークが広がっていき、
研究テーマである動画の実践を繰り返してきた。
本も書いた。
知見がたまっていったところで
6月、HAPPY福島版をリリースすることができた。

この反響は、強烈だった。
この2ヶ月で国内外のたくさんのメディアに取り上げられ、再生回数が56万回を超した。

あのブログ記事の最後に書いたように、
今まで自分がやってきたソーシャルメディアや動画の経験と知見が、
こんな形で地元に貢献できたのはよかったし、
福島の風評払拭にほんの少しでもお役に立てたとしたらなによりうれしい。

写真 (23)
(自宅ベランダにて、HAPPY福島版制作チームと)

地域の価値あるコンテンツを発掘し、スポットを当て、
動画やソーシャルメディアを使って発信する。

今回のHAPPYによって、
これが私が人様の役に立つ「持ち場」だと再確認したし、
今後も続けていこうと腹を決めた。

今、「福島の良さを世界に発信する」第二弾の動画を作成中で、
8月末リリース予定で動いている。

世界に侍と復興の動画 熊坂仁美さん(福島民報)
http://www.minpo.jp/news/detail/2014072817116

今回はHAPPYのようなダンス動画ではなく、
原発20キロ地域の相馬地区に1000年続く武士のお祭り「相馬野馬追い」をテーマにしたもの。

HAPPY原宿版を作ったチームとコラボし、
動きのある映像と女性にスポットを当てたストーリーで繋いでいく。

撮影のため相馬に通って取材をしたが、
知れば知るほど、福島の奥の深さ、
困難に負けない福島人の強さを再確認している。

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誕生日は、自分の居場所を再確認する日。

今私は自分の居場所と行動に誇りを持っている。
そのことがとてもうれしいし、
いつも支えてくれているたくさんの人に感謝をしたい。

皆さん、いつもありがとうございます。
引き続きよろしくお願いいたいします。

(ちなみに今日は、家族と福島の温泉でのんびり過ごします)