ジャパンエキスポ2015レポート①ジャパンコンテンツ大人気は本当だった

7月2日〜4日に行われた世界最大級の日本文化イベント「ジャパンエキスポ」を見るためパリまで行ってきました。

とにかくなんかすごいイベントらしいということで、刺激を受けたくて行ったわけですが、これが想像以上で。

いわゆる「パラダイムシフト」が私の中で起きてしまって、帰国後二日たってもまだ順応できずにいます。

これまでヨーロッパに対して、子供時分から何十年も持ち続けてきたイメージがありました。

憧れもあり、コンプレックスもありました。

でも今回見聞きしたものはその真逆なんですよね。

日本でしか通用しないと思っていた「オタク文化」がここまでヨーロッパの若者の心をつかんでいるなんて。。。

会場では目に映るものがすべて面白くて、新鮮でした。まず目につくのがコスプレイヤーたち。

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メイド喫茶にコスプレイヤーが集うの図。

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ワンピースのブースは写真スポットとして人が途切れることはありません。

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セーラームーンはこちらでも女の子に大人気。

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ゼルダのコスプレをしてゲームを楽しむ子どもたち。

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マリオも根強い人気。「レトロゲーム」コーナーではブラウン管でマリオをプレイするコスプレイヤーがいて思わず笑ってしまいました。

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手作りのコスプレイヤーも多く、見ていて飽きません。

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セーラー服コスプレが目立ちました。

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ゲーム系のコスプレイヤーはみなかけている予算が桁ひとつ違って本格的。彼女のしっぽは電動で動きます。

アニメやゲームキャラが受けるのはわかるのですが、

日本の特殊文化だと思い込んでいた、いわゆる「アキバ系オタク」もたくさんいるのには驚きでした。

私が一番衝撃を受けたのはナムコのブースでアキバ系の女の子たちがAKBのように踊っていたセッション。

黒人の子供やいかつい青年たちが恥ずかしそうに一緒に踊るんです!

動画に撮りましたのでぜひ見て下さい。(55秒)

また、これは私の撮影ではないのですが、ジャパンエキスポで大人気のアイドル「柊木(ひいらぎ)りお」さんのステージです。客席で声をあげてライトを振り回す「オタ芸」をやっているのは日本から行ったファンではなくみなヨーロッパ人です。

アキバに来たこともないヨーロッパ人が「オタ芸」をやるというというのも不思議ですが、おそらくYouTubeで研究したりしているのでしょうか。

アイドルだけでなく「ファンの行動」までも移植されているのことに本当に驚きます。

ちなみにこの柊木りおさんってご存じでしたか。

私は全く知りませんでしたが、パリのあとロンドンやアジアでもワンマン公演をするぐらい海外で大人気のアイドルなのです。

きゃりーぱみゅぱみゅは日本の芸能界でも海外でも人気ですが、彼女のように日本の芸能界には全く出てこない、でも国際的に活躍する「ネットアイドル」が存在することもショックでした。

若干20歳のりおさんは、18歳の時から連続800日以上、4つの動画サイトでネット配信していることので話題になった人。

まさにソーシャルの力ですね。

毎日発信というのは並大抵のことではないと思いますが、努力の甲斐あってちゃんと結果を出しているのです。

「日本では無名でも海外では超有名」な人はコスプレ界にもいました。

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「麗華(REIKA)」さん(左)。コスプレ歴20年のベテラン。海外ではカリスマ的存在で、Twitterを追っていると日本にいないのではというぐらい世界中のイベントに呼ばれて飛び回っています。ファッション出身の彼女は、SNSでコスプレの衣装やメイクのやり方について解説したりしています。

ジャパンエキスポは「アニメ」「マンガ」「ゲーム」だけではありません。古典的な日本文化の展示ももちろんあります。

京都のブースがチャンバラをやっていたり、将棋や麻雀、武道のコーナーもあったし、おにぎりを中心とした和食は列をなしていました。

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あちこちでおにぎりをほおばる参加者の姿を見かけました。

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麻雀や将棋のコーナーではみな真剣に学ぼうとしているのが印象的でした。

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柔道、合気道、剣道、弓道まで、ありとあらゆる武道のコーナーがあり、教えるほうも教えられるほうもヨーロッパ人。日本人らしき人はいませんでした。

外国から見た日本が「フジヤマ・ゲイシャ・ニンジャ・サムライ」だったのは情報収集が困難だったインターネット以前の話。

ネットによる情報の流通革命が起こり、面白いものをすぐに見つけられるようになった今、ヨーロッパの若者にとって、日本は面白いコンテンツを次々に出してくるポップカルチャーの国なのです。

さらにソーシャルメディアによって国境も言葉の壁も越えて同じ関心を持つ人たちが瞬時に「群れ」を作ることができる。

それがビジュアル化されているのがこのジャパンエキスポと言えるのかもしれません。

ジャパンエキスポの入場者数を見るときれいに右肩上がり。

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http://nihongo.japan-expo.com/art-918-en-presentation.html

ターゲット層は15歳〜25歳。参加者はパリだけでなく、ヨーロッパ全土からとのこと。

この記事を読むと、参加者が本当に楽しんでいるのがわかります。

海外「JAPAN EXPO楽し過ぎる!」 仏JAPAN EXPOが大盛況の内に閉幕

こういった日本文化のエキスポは世界各地で開催されていますが、パリが最大級というのにはやはり理由があると思います。

フランス人は文化に対しての理解と関心が高いのではないかというのは前から気づいていました。
「HAPPY FUKUSHIMA」の動画のアクセス解析を見ると、フランス人は年齢層も男女比もまんべんなく見ていて、しかも他の国と比べて突出してじっくり見てくれていたからです。

でも文化への関心が高いとういことは、それだけ目利きもあるということで、日本コンテンツだから何でも人気になるわけではありません。

たとえば今、数多ある各地の「ご当地キャラ」をフランスに持って行って通用するのがどれぐらいあるでしょうか。
マンガやアニメと違ってストーリーを持たない「ご当地キャラ」は厳しそうです。
その中で健闘しているなと感じたのがご当地キャラのエース「くまモン」。

ということで次回はパリで見たくまモンについて書きます。