ジャパンエキスポ2015レポート②「くまモンショー」で垣間見えた海外での地域PR成功のポイント

ジャパンエキスポの出展はマンガやゲームだけではありません。いくつか自治体もPRブースを出すなど参加しています。

会場を動き回ったところでは、大きなブースを持ち、チャンバラショーをやっていた京都市や、「まんが王国」を打ち出した鳥取県などが目立っていました。

その中でも人気だったのはやはり「くまモン」の熊本県。

かなりの頻度で様々な海外イベントに遠征しているくまモンですが、やはりポップカルチャーの祭典「ジャパンエキスポ」と「くまモン」の相性は抜群なのでしょう。

今年で3回目ということで、貫禄すら感じました。

現地での認知度も高く、1日に数回ショーを行うだけでなく、会場内を動き回って精力的にPRをしていました。

ステージの構成はくまモン一人ではなく、MCとダンスをする「くまモン隊」の女性、そして通訳兼司会の男性。

まず、ステージが始まる前に客席に紙で組み立てる「くまモン帽子」を配り、雰囲気を盛り上げます。

くまもん2

実は私は初めてくまモンのショーを見たのですが、思った以上にエキサイティングなのに驚きました。

動画に撮りましたのでちょっとご覧ください。

くまモンの紹介から始まり、激しいダンスを三曲。

ところ狭しと走り回り、時には客席に下りていくなど、「攻め」のステージ。

その間MCで「熊本はこんなところです!」という観光PRもしっかりと。

くまモンという人気キャラクターを入り口にして、地域をPRするという理想的な流れです。

ショーが終わった後、関係者と見られたのか、和服を着たフランス人グループに話しかけられました。

「くまモンと一緒に写真を撮りたいんだけど。。。」

フランスの南部から来たという彼らの話を聞くと、去年もくまモンを見て、それ以来のくまモンファンとのこと。

「くまモンのどこが好きなの?」と聞いたら「キューティー。そして表現方法が好き。フランスにはこういうのないんですよね」。

楽屋裏に彼らを連れて行き、しばらく待っていたらくまモン登場。(まるでスターです。。。)

すぐにくまモン隊の女性が「あ、あなたたち、去年も来てくれた人ですね!」と覚えていて、記念撮影となりました。

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ちゃんと顔を覚えているってすごいですね。ファンとしてはすごくうれしかったと思います。

見てください、このうっとりした顔。

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くまモンは、言ってみればゆるキャラのスーパースターですから、他の自治体が参考にするにはハードルが高いと思いますが、身近で見てみると、「キャラ頼み」だけでない部分が見えます。

まずは「くまモン」を認知させ、ファンになってもらうための様々な施策や演出があって、それはどこの自治体もすごく参考になると思いました。

ポイントをまとめてみます。

1.「しゃべって踊れる」パートナー役の存在
上記動画にありますが、今回一緒に踊っていた「くまモン隊」の女性(お名前聞きそびれました)はすごかった。しゃべれないゆるキャラにとって、元気な声を出しながらこんなふうに一緒に動いて魅力を引き出す役があるから面白いステージになっていると感じました。

2,組み立て帽子
「自分で組み立てる」というところがいいと思いました。始まるまでの時間つぶしにもなるし、期待が高まりますし、一体感も出る。さらにショーが終わったあとも会場で宣伝してもらえるしの一石三鳥。

3,攻めのアピール
あくまで「日本の、九州の、熊本県のキャラクター」であることを踊りの合間に何度も強調していましたが、ここ大事ですね。言わないと、何のキャラクターか最後までわからないままということも十分にあり得るからです。

4,イベントだけでなくネットでの情報発信も
今回調べてみたら、くまモンはブログ、Facebook、Twitterと網羅的に行っているんですね。たとえ日本語であっても、海外のファンが見られるSNSでの発信は海外戦略には必須ですね。