二度目のTEDxトークで学んだ「伝わるスピーチ」のコツ

9月18日、「TEDx Aizuwakamatsu」にスピーカーとして登壇させていただきました。

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TEDxに登壇するのは、2012年の京都に続き2回目です。

福島県で初開催されるTEDxということで、東京や京都と比べて会場の規模は小さいものの、「TEDx」のプラットフォームであることには変わりなく、準備に苦戦しました。

TEDxトークの基本理念は「広めるべきアイデア」。

聞き手が「なるほど」と思うオリジナルの内容、かつ本質的なものでなければなりません。

しかも20分以内で、スライドに頼らず演台なしで話す、というスタイル。

スライドに内容さえ入れればあとはなんとか話ができるという通常のプレゼンではないのです。

話すテーマは、これまでやってきた動画とSNSを使った地域のプロデュースについてであることは決まっていましたが、

「アイデア」というところにまで落とし込めず、2ヶ月ほど頭の中で行ったり来たりしていました。

常に心のどこかに心配事を抱えている感じで、落ち着かず。

予定では1ヶ月前には原稿もスライドも完成し、あとはひたすらよどみなく話すための練習をするはずでしたが・・・

予定通りに行ったためしがない私のこと、今回もぎりぎりまで決定ができず、最終的な形にできたのはなんと直前3日前。

学生のサポーターの皆さんにトークを聞いてもらい、もらったフィードバックで、一番大事だと思っていた部分をカットすることで、腹落ちする内容となりました。

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今回サポートしてくれた現役の慶大生玉村さん。

幸い、本番に強いという唯一の取り柄もあり、火事場の馬鹿力も出て、自分でも納得できるトークができましたが、

これからTEDxトークをする人は、絶対に真似してはいけないやり方です(笑)

トークタイトルは「言葉を使わずにメッセージを伝えるには」。

テーマ通り、写真と動画で構成した約10分のトークでした。

前回のTEDxトークで学んだことは、「観客は私のアラを探す敵ではなく、私のトークが成功するように願っている味方である」というコーチのパトリックの言葉でした。

それ以来、「間違えたらどうしよう」と心配したり、「あがる」ということが全くなくなりました。

そして今回、準備と本番を通して気づいたことは、「言葉は足し算ではなく引き算である」ということです。

何かを伝えようとすると、ついつい「あれもこれも」になり、説明が多くなります。

私も最初はたくさんの言葉を用意し、自分で整理しきれないほどになりました。

その心許なさをさらに言葉で補おうとして、言葉はどんどん増えていきます。

でもメインのメッセージが言語化できたあとは、それについて多くの解説は不要で、

言葉が多すぎると逆に聞き手が自分の心の中で想像したり、消化する余裕を奪ってしまうことにもなります。

最小限の言葉で伝えることは聞き手の「言葉の消化」を助け、結果的に「伝わる」スピーチになるのだと思いました。

いかに無駄な言葉、重複表現や蛇足(ノイズ)を減らすことができるか。

準備段階ではそこ(削ること)に時間を費やすべきです。

これは90分のセミナーでも同じことが言えると思います。

さて、大変な思いをしてもTEDxに登壇するべき理由は、やはり終わったあとのみんなとのコミュニケーションです。

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これがTEDxの醍醐味と言っていいでしょう。

トークを通して自分が投げた球をキャッチしてくれた人との話は、自分が取り組んでいるテーマをさらに深め、新たな気づきを与えてくれます。

つながりによっていろんなチャンスをいただき、新たな世界も広げてくれます。

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アフターパーティにて。

久々に、前向きなオーラに満ちているTEDxの雰囲気を味わうことができて、苦しみのあとの楽しみを存分に味わうことができました。

関係者の皆さんに感謝。