「毎日の装いと人生の関わり」に気づいている人は必読。政近準子著『服は、あなた。』

10月5日発売、政近準子氏の話題の新刊『服は、あなた。』一足先に読了。

濃かった・・・

パーソナルスタイリスト創始者の政近氏が書いた本ということで、着こなしの方法やコーディネイト例などを期待していた方は残念でした。

なぜなら、これは「服」というものを通して、その根っこにある自分の生き方や価値観を見直すことができる、本質が語られている本なのです。

ここに書かれていることは突飛なことは何一つなく、ほとんどが「言われてみればごもっとも」というような話。

(「自分磨きより目の前にある靴を磨け」とか、「レンタルドレスを我がもの顔で着るのは借りもの人生」とか、「服を買う前にアイロンや洋服ブラシを買う」とか)

だからこそ、不思議に思う人も多いかもしれません。

「こういうことって、とても大事なのにまわりに教えてくれる人がいなかったよね」と。

そう、誰も教えてくれなかった。

私も教わったことなかった。

 

服って奥が深いんですよ。

人を変えてしまう力がある。

私も最近ファッションを学んだことで、すごく変わりました。

服を手入れしたり、吟味したり、時間をかけてあれこれコーディネイトを考える習慣がつきました。

それって一見、無駄な時間のように思えるかもしれないけど、

実はその逆で、無駄なものがそぎ落とされていくんです。

頭の中も見てくれもすっきりしてくる。

もやもやっとしたオーラがなくなる。

そして、心のどこかに巣食っていた「あきらめ」=これでいいや、とか、もう年だからね、とかがなくなり、

自信や余裕が生まれました。

 

ハンガーにかかっているものを、何も考えずに無造作に着るのと、

選び抜き、考え抜いて着るのとでは、たとえ結果同じものになったとしても、発するパワーが違ってきます。

自分のプレゼンテーション(あり方という意味)の質が上がります。

男性にも大事にされるようになります(これとても大事)。

よく、山歩きの達人が木と会話する、なんて言いますが、

それと同じように、最近は私も服と会話をしているような感覚があって、「この服はこう着られたがってる」みたいなオーラを感じたりします。

「モノ」でしかなかった服が何かパートナーみたいに思えるようになり、大事にするようになります。

活かしてあげたくなる。

私ですらそんなですから、政近準子レベルになると、いったい服とどんな会話をしているのか、個人的にとても気になります。

 

話はそれましたが。

政近氏は私のパーソナルスタイリストであり、親友であり、

私のファッションの師であり、仕事のパートナーでもある関わりの深い人。

彼女をよく知る私だから言わせてもらうけれど、

大げさではなく、政近準子の存在はこれからの日本にとても大事だと心から思ってます。

だって、お洒落指南をする人は数あれど、「装い」で人の人生の方向性を指し示すことができる人なんて、少なくとも私の知る限り彼女しかいない。

政近氏が今一番力を入れ、私も関わっている「装力教育」は、誰も教えてくれなかったけどとても大事な「装いの基礎」を学べるもので、

いま社会的に強く求められていると感じています。

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服って、もしかして服以上の何かがあるんじゃないか。

女性はもちろん、男性でも、そんなふうにちょっとでも感じたことがある方は、ぜひこの本、読んでみてください。