ドローンレースを初観戦してみて感じたこと、思いついたこと

日曜、福島県南相馬市で行われた「ドローンインパクトチャレンジ2016」を観戦してきました。

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会場はあの相馬野馬追が行われる雲雀ヶ原祭場。

速さを競うレースに加え、会場にふさわしく相馬野馬追の人気競技になぞらえた「ドローン神旗争奪戦」(上空に落とされたフラッグをドローンがキャッチする競技)という粋な催しが目玉です。

ちなみに会場近辺は、災害対応ロボットの開発や実証実験を行う「ロボットテストフィールド」や国際産学官共同利用施設などの整備予定地になっており、今後福島県におけるドローン産業の中心地として位置づけられるエリアです。

さて、ドローンと一言で言ってもいろいろあります。一般的に使われている撮影用ドローン、産業用ドローン、そして今回レース用ドローンを初めてみましたが、小さい!

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レース前、調整をするパイロットの皆さん。案外年齢層が高いのに驚きます。なんとなく「ラジコンヘリ」的なホビー業界の雰囲気です。

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ドローンレースは目視ではなくFPV(「First Person View」)と呼ばれるゴーグル式のモニターを見ながら、ドローンに搭載されたカメラの動きを見て操作をするのが主流。その映像は無線で受信するためアマチュア無線4級の資格がいるということ、またレース用のドローン一式揃えるとなるとかなりコストがかかるので、若者が気軽に、というわけにはいかないようです。

プレイヤーの年齢層は高くても、実際レースでトップクラスとなるとみな若い(10代から20代前半)というのが現実。海外からの招聘選手もみな若いし、今回ぶっちぎりで優勝した岡聖章(おかたかふみ)さんは19歳。

ドローンレース優勝は岡聖章#okatakafumiさん。ぶっちぎりでした。#droneracing #drone #dronestagram

Hitimi Kumasakaさん(@kumasakahitomi)が投稿した写真 –

レース中の様子を見ていると、ビデオゲームをしているような雰囲気が漂います。ゲーム世代の若者にとってはラジコンヘリというよりゲームに近い感覚なのかもしれません。

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さて、ドローンレースを観戦してみて、正直な感想としては「なんだかよくわからない」です。

時速100キロほどで小さな機体が飛んでコースを何周もするため、どれがトップなのか、それを運転しているのは誰なのか、とてもわかりにくいのです。

モニターがスクリーンに映されますが、それを見てもよくわかりません。

カーレースのように平面での勝負ではなく、空間なので高低差もあることもわかりにくい原因でしょう。

きっと参加者は没入できて面白いけれど、観戦向きにするにはまだまだ工夫が必要かもしれません。

その点、「ドローン神旗争奪戦」は面白かったです。誰が見ても勝者がわかるのがいいですね。

ドローンでリリースした旗をたくさんのドローンが一気に取りに行く様は壮観でした。

この日は風が強くて流されて競技にならなかったことも数回ありましたが、スピードレース以外の新しい競技として十分ありだと思います。海外招聘選手にも好評のようでした。

そこで思いついたのですが、スケートにおけるフィギュアスケートのようなドローン競技って面白いのではないでしょうか。

速さではなく美しさを競うレース。といっても「飛び方」の美しさではなく、ドローンで撮影した映像の美しさを競うのです。

会場を渓谷や公園などフォトジェニックな場所にし、たとえば3分というような時間制限を設けて、その中で飛行ルートを選手が決め、いかにその場所が魅力的に見える美しい映像を撮れるかという競技で、リアルタイムでスクリーンに映して観客にも見られるようにします。

その映像に対してジャッジが点数をつけて競います。

その競技方法であれば、会場を観光地にすることによってレースとしての集客、拡散効果も狙えますし、レースで撮った映像はPRに使えるので、地域活性化につなげることもできるのではないでしょうか。

撮影用のドローンパイロット養成にもつながります。

ということで、最近はドローンの可能性をますます感じています。

ドローン業界の今後が知りたい方へ、高城さんのこの本はすぐ読めるのでおすすめです。