タイムラインとソーシャルアプリでFacebookプロフィールはこう変わる

2011年のf8で発表された、Facebookの「タイムライン」と「ソーシャルアプリ」。

この二つでいったい何が可能になったのか。

今日は企業視点ではなくユーザー視点で見ていきたいと思う。

 

「タイムライン」は、ビジュアルに富んだライフヒストリー型プロフィール。

「ソーシャルアプリ」は、Facebookが公開しているAPIで開発されるアプリケーションだ。

今回、音楽、映画などのメディア系、スポーツ、料理などのライフスタイル系という二つの新たなカテゴリが加わり、

シェア機能も進化した。

 

プロフィールとアプリ。

一見別々のもののように思えるが、実はこの二つは密接に関わっている。

Facebookの最先端テクノロジーがつまったこの二つによって、

私たちはこれまであり得なかった形での「自己表現」が可能になったのだ。

 

もう日本でも使うことが出来る「ワシントンポストソーシャルリーダー」(英語版)を例にとってみる。

「ワシントンポストソーシャルリーダー」はニュースサイト「ワシントンポスト」のアプリだ。

 

これまで、ニュースサイトやブログには、「いいね!」ボタンが設置してあり、

気に入った記事に「いいね!」をすることで、自分の友達におすすめ記事としてシェアができた。

しかし、Facebookは、「シェア」するのは手間だと考えた。

シェアという行動なしにシェアができれば、今自分がやっていることにより集中できる。

 

ということで、アプリ化されたニュースサイトでは、もう「いいね!」ボタンを押す必要がない。

記事をクリックし表示するだけで「●●(の記事)を読みました」という文章が自動的にシェア(オートシェアリング)されるようになったのだ。

「●●の記事を読みました」が掲載されるのは、ティッカー(リアルタイムフィード)、ニュースフィード、タイムラインの3カ所。


友達のティッカー(ホーム画面の右上に表示されるリアルタイムフィード)にはこのように表示される。

 

自分のタイムライン上では、自分が何の記事を読んだのかを目立つところに表示することもできる。

 

アプリを使うことで、

自分の行動やおすすめを、友達やフィード購読者に広く知らせることができると同時に、

アプリが「自分」を表現する手段の一つとなったと言える

「レディガガの音楽が好きで、映画はロマンチックコメディをよく見る、一日5キロランニングして、料理はタイ風カレーが十八番」

これまでプロフィールに文章で書いていたことが、

アプリによって、その一つ一つが立体化し、友達が追体験できるようになる。

私が「タイ風カレーのレシピ」を見たことが友達に知らされ、レシピが共有できるのだ。

 

タイムライン+ソーシャルアプリによって、

プロフィール、そして自己表現が多次元化した。

 

自己表現は「ブランド」に通じる。

アプリを使って様々な自己表現をすることで、

自分の行動を追体験する「親しい友達」「熱いファン」をますます増やすこととなり、

Facebookによって、これまで以上に個人ブランドが形成されていくだろう。

 

Facebookの斬新さには驚くばかりだが、当然問題もある。

 

自動でシェアしてしまう「オートシェアリング」はプライバシー問題に大きく関わり、

すでに海外では大きな議論を呼んでいる。

自己表現とプライバシーはトレードオフになる。

また、みんながみんな、ここまでオープンな自己表現をしたいわけではないだろう。

この改変を歓迎しない人も多いに違いない。

 

新しいFacebookは、私たちの生活に実際どうプラスするのか、

マイナス点はどこなのか。

これからしっかり検証をしていきたい。

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