いいね!を集める写真研究①「ソーシャルな写真」とは?

先日のf8 TokyoでFacebook本社のマーケティング担当者と直接話をする機会があった。

「企業がFacebookページを成功させるには?」という私の問いに、

彼は開口一番「投稿に必ず写真を入れること」

と答えた。

なぜ、と聞くと、

「人は写真が好きだからです!」と断言。

 

ソーシャルメディアに写真は欠かせない。

美味しそうな食べ物の写真、かわいいペットの写真、パーティでの友達との写真、きれいな風景写真、街で見つけた面白いものの写真、自分の子供の写真。

ビジネスシーンでは、イベントの写真、スタッフの写真、商品の写真、社長自らが撮った写真などなど。

動画もいいが、Facebookにしても、Google+にしても、最も人気を集めるコンテンツはやはり写真。

各社とも、最近ますます写真を重視し、ユーザーが写真をいかに投稿しやすくするか、いかにきれいに見せられるか、ということに注力をしている。

 

逆に言えば、「いい写真」を投稿するということは、

ソーシャルメディア活用の重要な要素と言える。

 

ここで勘違いしがちなのは、「いい写真」の定義だ。

ソーシャルでは、写真コンテストで入賞するような、写真技術そのものが大事なのではない。

写真は奥が深い世界なので、カメラや技術に凝り出すと時間もお金もかかってしまうので、

素人は手が出せない。

大事なのはカメラでも技術でもなく、

「反応がとれる写真を撮る技術と投稿する技術」なのである。

 

私は、以前お客様インタビューの仕事で人物写真を撮っていたので、

写真については全くの素人ではないが、

技術は苦手で、あまり深く入り込みたくないタイプだ。

なので、手軽に反応率の高い写真を撮ることに関して、

実践しながら様々な研究をしてきた。

その結果、一つの写真に、多いときで600のいいねがつくようになった。


いいね数600の「朝日の写真」オリンパスPEN miniの「ドラマチックトーン」フィルターを使って撮影

 

そこで今回から数回にわたり、これまでの「ソーシャルな写真研究」結果を発表していきたい。

 

まず、「ソーシャルな写真」と、普通の写真の違いは何か。

ソーシャルな写真は、Photo Sharing、つまり

「シェアされる」「共感される」写真であるということだ。

写真に対していいねやコメント、シェアなど、

見た人が「アクション」してナンボ、なのである。

 

アクションを起こしてもらう写真のポイントは大きく5つ。


1,ぱっと見て目を引くこと

ユーザーはニュースフィードをスクロールしている。その中でスクロールの手を止めさせるような、目を引く写真であること。色がきれい、美味しそう、楽しそう、何でもよい。

2,何の写真かがわかること
何かに焦点を置いた写真であること。何の写真か人目でわかれば、コメントされやすい。

3,タイムリーであること
ここがソーシャルな写真の真骨頂。臨場感、ライブ感、季節感があること。タイミングがいいこと。たとえば、ランチの写真は12時前、みんながおなかが空いてる時が最も反応が良い。同じ写真を14時頃出しても反応は取れない。


430件のいいね!がついた海鮮丼の写真(iPhoneで12時少し前に投稿)

4,文脈があること
位置情報(チェックイン)、誰と一緒にいるかのタグをつけると、その人のバックグラウンドや状況が想像できて、反応が起きやすい。
また、旅行であれば、いきなり旅先で写真をアップすると唐突感があるが、事前にどこに旅行に行くかなどの情報を出していると、期待感もあって反応が高まる。

5,写真の良さを引き出す説明があること

写真だけをアップした場合と、何か一言説明コメントをつけてアップした場合とでは反応率が全然違う。このコメントも写真の出来と同じぐらい重要。

つまり、写真そのものよりも、写真を撮った人そのもの、あるいは撮ったその場の状況など、

「写真以外のこと」が大事であることがおわかりいただけるだろうか。

 

次回は、どんなカメラでどのように撮ったらいいのか「カメラ編」。お楽しみに。

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