世界中に広がるワイン産地。どの国にどんなワインがあるのか、そして何がトレンドなのか、Googleで日本語で検索してもあまりよい結果は得られない。通販サイトやインポーターの商品情報が上位に来ることが多いからだ。

個別の商品ではなく、もっと全般的なことが知りたい。

そんなときはInstagramだ。海外のワイン業界人は、かなりの確率でInstagramを使って発信しているので、生の情報に直接アクセスできる。

特にワイン生産者(ワイナリー)。私は気になるワインを見つけるたびインスタを検索するが、たとえどの国であっても、ほぼ必ずといっていいぐらいに生産者のアカウントを見つけることができる。いまどき、インスタのアカウントを持っていないほうが珍しい。(日本の酒蔵のインスタ利用率は・・・残念ながらかなり低いのが残念)

そしてインスタの最大の特徴は、なんといってもハッシュタグ。ハッシュタグはマニアックな固有名詞ほど効果的だが、その点ワイン名、ブドウ品種、地域名、ワイナリー名などワイン業界は固有名詞だらけなのでハッシュタグは非常に親和性が高い。

たとえばワインの投稿に、そのワインの品種#pinotnoir(ピノ・ノワール)のハッシュタグをつけたとすると、ピノ好きが見つけてくれていいねをしてくれる。

また、ワイナリーのアカウントに@でタグづけをすると、ワイナリーがいいねをしてくれたり、コメントしてくれたりする。

ただし、英語でやることをオススメする。日本語だと日本人しか見ていないので絶対数が少なく、あまり効果がない。

この投稿も、南アフリカはスワートランドのワイナリーが「いいね」をつけてくれた。地球の反対側からのいいね。世界がぐんと広がる感じがして楽しい。

Instagramを使うだけで、国も言語も関係なくいろんな人と「ワイン」でつながれるのはうれしい。

情報収集ツールとしても使えるInstagramだが、自分で発信しないとその効果は半減する。

といっても簡単な話で、私がやっているように、今日飲んだワインを英語のハッシュタグとともに投稿するだけでいい。たったそれだけで、Instagramに広がるグローバルプラットフォームの輪の中に入ることができるのである。